バイオを知る: 一酸化窒素がコロナウイルスとの戦いに役立つ可能性がある

発行日:

コロナウイルス撲滅に関する議論はワクチンが中心となっているが、地元企業が潜在的な治療薬の開発に取り組んでいる。リサーチ・トライアングル・パークに拠点を置くKNOW Bioは、さらなる試験により、コロナウイルスを死滅させる画期的な方法を発見したと考えている。

同社のCEO、ニール・ハンター氏は、過去に革新的な成功を収めてきた。ハンター氏は画期的なLED技術企業CREEの共同創設者の一人だ。現在、同氏はコロナウイルスに目を向けている。

「SARS COV-2(COVID-19を引き起こすヒトコロナウイルス)を殺すことができるだけでなく、インフルエンザもウイルスとして殺すことができます」とハンター氏は説明した。

同氏は、自分のチームが、体内で生成される分子である一酸化窒素がウイルスの99.9%を殺し、複製を防ぐことを確認したと述べた。

「血管拡張剤としては昔から知られており、体内の血流を調節します。また、抗感染剤や抗ウイルス剤でもあります」と、彼は説明する。「奇跡の化合物のようなものだと知られていましたが、ガス状になるため、誰も作れなかったのです。」

一酸化窒素は、歯科医院で使われる笑気ガスとも呼ばれる亜酸化窒素と混同してはならない。問題は、一酸化窒素ガスが致命的になる可能性があることである。そこで KNOW Bio は、これを化合物に変換する方法を見つけた。従業員はすでに、嚢胞性線維症の治療に役立つその有効性を研究している。

同社は、長期的な高い目標を掲げ、毒物学と人体実験を進めるために、食品医薬品局から緊急使用許可を得ることを望んでいる。

「考えてみてください。これはノースカロライナ州の小さな会社ですが、人類が知るあらゆる悪い病原菌を治せるものを開発しました。これは世界中の80億人が使えるものです」とハンター氏は語った。

ハンター氏は、この治療法は患者が吸入するネブライザーを通じて投与される可能性が高いと付け加えた。KNOW Bio社は大きな期待を寄せているが、承認された治療法になるまでにはまだまだ長い道のりがある。

元の記事の出典: WRAL TechWire